「えっ…」牛車のすだれを開けたら全裸貴族 今昔物語集に伝わる謎深き盗賊撃退の武勇伝 名作偏愛エマキ
平安時代の12世紀前半に成立した編者不詳の「今昔物語集」は仏教説話あり、さまざまな人間模様を描く世俗説話あり。「今は昔」で始まる千以上の説話の中で、強烈な印象を与えるのが巻二十八にある「全裸貴族」のエピソードだ。夜遅く内裏から帰宅途中の貴族、ナニガシさん(仮名)を乗せた牛車が盗賊に襲われた。ナニガシさんの従者たちは逃げ、残された牛車のすだれを盗賊が開けたところ、ナニガシさんが全裸で座っている。さす